何かしたわけでもなく右股関節が具合悪かった女性(前橋市・42歳)
2022年07月31日
約10年前に産後の骨盤矯正で通われていたことがきっかけで、身体の不具合があったり疲れがたまってくると来られています。
いつもありがとうございます。
食事に気を遣っていたりストレッチをしたりなど健康に対する意識が高く、たまに筋トレをし過ぎて筋肉痛を起こすこともあるそうです。
子どもの頃に右の鼠径ヘルニアを経験されていて、その影響の有無は分かりませんが右の股関節や腰に不調が出やすいとおっしゃいます。
今回は右股関節の不調、特に曲げたときに痛みが強くなり原因として思い当たるものはない、とのこと。
関節可動域(無理なく動かせる範囲)や股関節周辺の筋力には問題ありませんでした。
まず、ホットパックで腰と股関節周辺を温めてから背骨・骨盤・足の調整を行なってチェック。
右股関節の動きはよりスムーズになりましたが、「曲げたときの痛みはそんなに変わりません」とご本人。
次に、ふくらはぎの筋肉を調整する整体法とアキレス腱から踵(かかと)を軽く刺激する整体法を行ないました。
チェックすると、「だいぶ痛みが減って楽になりました」とご本人。自転車もスイスイこげそうです。
何かありましたらいつでもお待ちしておりますね。
股関節の構造は肩関節に似ていますが、肩関節に比べると周辺の筋肉や靭帯で強く守られています。
そのため、肩関節が脱臼しやすいのに対して股関節は先天性のものや事故などでかなり大きな力が働いたとき以外は脱臼することはありません。
脱臼することはめったにない股関節ですが、膝ほど多くはないものの不具合を感じる人は少なくないように思われます。
股関節は上半身の重さを支えたり、足首やひざと同様に歩く時の衝撃に耐えたりしていますので、二足歩行する我々の股関節は動物よりも負担が大きいと言えます。
その負担が限度を超えると不具合となって現れます。
股関節の場所が関係しているのかもしれませんが我慢に我慢を重ねた結果、状態が悪くなって手遅れになり人工股関節の手術、となった人もいらっしゃいます。
股関節周辺を直接目で見ることは余程のことがない限りありませんし、「見せたくない」と言われれば施術する我々は触ることはもちろん見ることはできませんので、具合の良くない方は安心して早めに手当てを受けることをおすすめします。
股関節に不調がある場合、股関節周辺だけでなく足や膝、場合によっては肩や首、背骨もみる必要があります。
やはり、身体全体のバランスを整えることが大切なのです。