原因がわからず左足が不安定だった女性(高崎市・58歳)
2022年08月13日
数年前に腰の不調で当接骨院に来られました。
腰が回復してからは身体のケアで2週間に1回、3週間に1回とだんだん間隔を開いて通っていただき、現在は4週間に1回のペースで来られています。
趣味でクラシックバレエをなさっています。
こちらに来られたときにその都度、気になるところや不安なところ、具合の良くないところを確認し、施術を行なっています。
もともと肩こりが酷かったご本人ですが、今では肩の不調を感じることはほぼなくなりました。やはり、「継続は力なり」ですね。
今回、具合をお尋ねすると「特に痛いってわけじゃないんですけど、左足に違和感があります」とおっしゃいます。原因はわからない、とのこと。
バレエのレッスンであるポーズを決めると身体がぐらつくとのことで、右足で片足立ちをするとピタッと静止できるのですが左足で片足立ちをすると身体が揺れました。
歩いていただくと、左足をかばう不自然さが見られました。
左足首に負荷をかけても痛みは出ませんでしたが、やや不安定さを感じました。
「前にも同じようなことがあって、そのときはテーピングをしていただいたんですよね」とおっしゃるご本人。
そういえばそんな事があったなと思い出しました。
まず、腰と左足をホットパックで温めてから背骨・骨盤・足の調整と左のすねに刺激を加える施術を行ないました。
左すねの1部に硬さを感じ、そこを押すと「そこ、いたいですね」とご本人。
加減しながら何回かジワーッと押していると、その硬さは取れました。
それから左の踵(かかと)からアキレス腱をほぐすように刺激して、最後に古武術ゆかりの整体法を行ないました。
チェックのため歩いていただくと、「うわ~、楽ですぅ~」とテンションの上がった様子のご本人。
左足に安定性をもたせるテーピングをして、今回はここまで。
ふだんから意識をしている人はほとんどいないと思いますが、足には20個以上の骨があり、それらが上手く組み合わさって構成されています。
足の骨同士のバランスが崩れたり、すねの骨と足の骨のバランスが崩れたり、太ももから足の筋肉や腱、靭帯(じんたい)に問題があると、足首やひざ、股関節、腰にトラブルが起こりやすくなります。
足首の調整をしたら腰の具合が良くなった、というケースは珍しくありません。
足のバランスが崩れると歩き方も不自然になり、その状態が続くと骨盤から背骨を通じて身体全体のバランスも崩れ肩こりや首こりにつながることもあります。
足の問題が身体全体の問題の原因になることもあるのです。