外出先で肘内障になった女の子(高崎市・2歳)

2022年04月4日

約2週間前の日曜日、施術中に電話がありました。
1年弱前に産後の骨盤矯正で当接骨院に通われていた方からでした。

子どもが左腕を動かさなくなってしまったけれど、そういうのもお願いできますか?」とのお問合せでした。

お話を詳しく伺い、恐らくお母さんがお子さんの腕を引っ張ったときに肘内障になったのだと思われました。

肘内障(ちゅうないしょう)とは、小さいお子さんに特有の症状で、骨が発達段階にあるために起こる肘の脱臼のようなものです。6歳くらいになれば、ほとんど起こらなくなります。

ご自宅は高崎市内なのですが外出中で前橋にいらっしゃるということで、施術中の患者さんに事情をお話してご理解いただき、こちらに来ていただくことにしました。

30分ほどが過ぎ、お子さんとご両親の3人でご到着。お子さんは大きな声で泣いていました。

改めて状況をお聞きしてお子さんをみさせていただきました。
左肘の周りに腫れや変形、内出血はなく、左腕をだら~んとさせて動かさずにいました。

やはり肘内障の可能性が高いと判断し、お母さんにお子さんを抱っこしていただき整復(骨や関節を本来あるべき状態に戻すこと)しました。

お子さんの左手におもちゃを持たせると、それを握って左肘を動かしました。
整復は上手くいったはずですが、お子さんは泣き止みませんでした。

もう一度検査をしましたが、骨折の可能性は限りなく低く左肘の整復も完了していると思われました。

大丈夫とは思いますが心配だったら整形外科に行くようにお話して、日曜日に受付ている整形外科をご紹介しました。

数日後、その後の確認をしようとお母さんに2回電話したのですが2回とも留守電になっていて繋がりませんでした。
お母さんから折り返しのお電話もありませんでした。

 

嫌な予感、不安感が私の中に湧いてきました。

「ひょっとしたら整復に失敗していたのかもしれない」とか「まさか骨折していた?だとしたら大問題だ」とか「ご気分を害されて電話に出たくないのかも?」などと考えてしまいました。

喉に魚の骨が引っ掛かったような感覚を覚えたまま2週間が過ぎて、お母さんからお電話がありました。

 

あの後もお子さんが泣き止まないので紹介を受けた整形外科に行き、念のためレントゲン検査も受けて骨折もなく左肘の整復も出来ていたとのことでした。

お子さんは翌日も泣いていたけれども、保育園には行って普段どおりに過ごして今は元気でまったく問題ない。こちらから電話したが私は出なくて、忙しいと思い遠慮していた、とおっしゃるお母さん。

お子さんに関しては、たぶんメンタルの問題が大きかったのではないかとのことでした。

トラブルがなくて良かったという気持ちと2週間続いていた何とも言えない不安感をお話しして、また何かあったらご連絡くださいね、とお伝えしてこの件は終了しました。

当接骨院は、施術以外もすべて私ひとりで行なっています。そのため予約優先とさせていただいていますが、急なアクシデントにも出来る限り対応しています。

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