外出先で転んでしまい、足首を捻挫(ねんざ)した女性(高崎市・82歳)

2022年09月2日

午後4時過ぎにご本人からお電話をいただきました。

前日に外出先のスーパーで足を滑らせて転んでしまい右足がかなり痛むとのことで、歩くのもたいへんな状態とおっしゃいます。

できるだけ早く手当てすることが必要と考え、すぐに来ていただこうと思っていたのですが、車を運転してくれる人の都合が悪くてその日は無理ということで、注意事項をお伝えして翌日に来ていただくことにしました。

妹さんの車で来られたご本人、補助がないと歩くのが困難な状況でした。

どうにか施術室にたどり着き、改めてお話を伺いました。

 

スーパーの床に濡れているところがあって、そこで左足が滑って体重が右側にかかり右足を負傷されたようです。

右足以外は大丈夫とのことで頭は打っていなくて尻もちをつくこともなく、転んだ時に手をついたりもしなかったとおっしゃいます。

 

右足の裏を酷く気にされていましたが腫れや内出血は見られず、ご自分で右足首を動かすことはできませんでした。

「昨日はほとんど動けなかったけど、今日はほんの少し楽です」とご本人。

 

右足を冷したり温めたりした後、湿布を貼って包帯を巻き、骨折の可能性も否定できないと考えて整形外科を紹介しました。

 

当日の午後、ご本人からお電話をいただき、レントゲン検査では骨折は見られず、ドクターの見立てではいわゆるお肉の部分が骨に食い込んでしまったのでしょう、と言われ右足を固定してもらい、固定期間は1週間とのことでした。

1週間後、ふたたび整形外科を受診、後療法(いわゆるリハビリのこと)は当接骨院で受けても良いと同意をいただきました。

 

翌日、当接骨院に来られたご本人。

右足の具合はだいぶ回復していましたが、外くるぶしを押すと「イテテ」と声が出て「ふくらはぎ」や「すね」の筋肉は落ちていて足首の動き、特に伸ばす動きに制限が見られました。

 

固定が必要なケガをした場合、固定期間が長ければそれだけ、理由はどうあれ周辺の筋肉は落ちて関節は硬くなります。

これは致し方ないことなのですが、落ちた筋肉、硬くなった関節を元に戻さなければなりません。それがリハビリです。

ケガのリハビリでは、自分で自分の身体を動かす運動(自動運動)が重要です。年齢を重ねていればそれだけ楽ではありません。

まず、右の外くるぶしとふくらはぎに低周波の電気治療器をかけて同時にホットパックで右足を温めてから、両ひざを曲げたり伸ばしたりの運動、足首を起こしたり伸ばしたりの運動、足の指でグーパーする運動を行ないました。

「たったこれだけ?」と思う人もいるかと思いますが、本人にしてみれば重労働なのです。

次に身体全体のバランスを整えるために背骨・骨盤・足の調整を行ない、お尻の筋肉をほぐし、負傷した右足の血行をより良くするためにいわゆるマッサージを行ないました。

本日は4回目の施術。

足取りは軽くなり前回まで使っていた杖は、なくても大丈夫になりました。リハビリの運動は回復の度合いを見ながら徐々に強度の高いものにしていきます。

年齢の割には回復が早くて良かったです。
もう2度と転ばないように一緒にがんばっていきましょう。

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