杖(つえ)なしでも歩けるようになった女性(高崎市・81歳)
2022年01月6日
学生時代に当接骨院に見学のため来ていた人のご紹介でした。孫と祖母の関係になります。
ご本人様は私の小学生時代に母と仲の良かった方で、40年以上ぶりの再会でした。
昨年の秋から動くのがおっくうになってきて、立ったり座ったりや動き出しが特にたいへんになってきました。
辛そうな様子を見かねて、お孫さんが当接骨院を勧めてくださいました。
ありがとうございます。
初日はお嬢さんの運転でいらっしゃいました。杖をつきながらの歩行でかなりのスローペース、膝を上げることも負担になっていました。
身体全体が重だるく腰の左側が具合悪い、とおっしゃいます。軽度の糖尿病でもあるとのこと。会話の受け答えはしっかりしていらっしゃいます。
元気に動けるようになるためには、ある程度気長に通う必要があることをお伝えしてご理解いただき、施術に入りました。
まずホットパックで腰とお腹を温めてから背骨・骨盤・足の調整と両脚に軽い刺激を与える施術、お尻の奥の方の筋肉の緊張をゆるめる整体法を行ないました。
1週間後、体調をお尋ねすると「初日から2日後までは調子よかった」とご本人。動き出しは相変わらず一苦労とのことでした。
この日からは、施術に加えて運動療法を始めました。体力を考えて強度の軽いものにしました。
座ったまま手や足をグーパーしたり、バンザイ、足踏み、足首を伸ばしたり起こしたり、座って膝をピーンと伸ばしたりなど、様子を見ながら一緒に運動して、ご自宅でも無理のない範囲でこれらの運動を続けていただくことにしました。
とにかく転ばないように、と繰り返しお伝えしました。
3週間後、4回目のご訪問のときはご自分で車を運転して、杖をつかずに歩けるようになっていました。動き出しはちょっと大変だけれども痛むことはないとのこと。ご本人の努力の賜物ですね、素晴らしいです。
現在は10日に1回のペースで通っていただいていますが、徐々に間隔を開いていく予定です。
ご自宅での運動は続けていただき、体力に合わせて運動も変えていきます。
人生100年時代とよく言われます。それと同時に、健康寿命の大切さもよく言われます。
「健康寿命」とは、おおざっぱに言えば自分の意志と力で何歳まで身の周りのことができるか、という年齢です。
健康寿命を延ばすことは、本人や介護をする人の負担を減らすことはもちろん、社会保障費を減らすことにもつながり、その結果、国の財政のためにもなります。
運動器(骨・関節・筋肉など身体を動かすために必要な仕組み)が弱って移動機能の低下をきたすロコモティブシンドローム(略してロコモ)、筋肉が減って身体の機能が低下するサルコペニア、加齢に伴う能力の低下のため回復力が低下するフレイルのように、高齢者の健康を考えるうえで重要視されているものがあります。
歳を重ねるとともに筋力、体力が落ちていくことは仕方のないことです。
しかしながら、体力が落ちていくカーブをより緩やかにしていくことは日頃の生活習慣を見直すことで可能です。
運動だけで事足りるものではありませんが、運動することが重要なのは言うまでもありません。
いつまでも元気で動ける身体で在りたい、そんなあなたはコチラ→