立ち仕事で腰とふくらはぎが辛かった女性(高崎市・56歳)
2022年04月8日
最初に当接骨院に来られたのは約3年半前。左右に五十肩の症状があり、お悩みでした。
左肩は1か月半くらいで回復し、右肩は症状が強く手こずりましたが根気よく通ってくださりセルフケアも継続して行なっていただき、半年ほどで日常生活には不便のない程度に回復し、現在は痛みや不具合はなくなりました。
どこかが調子よくなると別の場所が気になってくるのはよくあることなのですが、お仕事がほぼ1日中立ちっ放しで動くこともあまりないため、以前から足腰に感じていた不調をより強く感じるようになったようです。
今月から8月までは普段より忙しくなるとのことで、辛さも増しているとおっしゃいます。
4カ月を乗り切るためには今からしっかりケアをしておくことが大切ですね。
背骨の周辺を上から触ってみると、背中と腰の堺(解剖学的に言うと胸椎と腰椎の移行部)に筋肉の緊張が特に強く、お尻の筋肉も硬くなっていました。
また、上半身を右にひねると違和感があるとのことでした。
まずホットパックで首から背中、腰とお腹を温めてから背骨と肋骨をつなぐ関節の調整と骨盤の微調整、古武術ゆかりの整体法を行なってチェック。
上半身を右にひねったときの違和感はほとんどなくなりました。
次に足の調整とふくらはぎの緊張を緩める整体法、アキレス腱に軽い刺激を与える施術を行ないました。
背中から腰への筋肉の緊張はやわらぎました。
大殿筋(お尻のいちばん大きな筋肉)をほぐし、肩甲骨の動きをよりスムーズにする整体法を行なってこの日はここまで。
繁忙期を元気に乗り切れるよう、しっかりケアしていきましょう。
人の身体は動かすように作られています。身体を動かすことで血液やリンパ液はよりスムーズに流れて栄養を届けたり老廃物を回収しています。
あまり動かずにいるとその流れは停滞しその結果、筋肉の「こり」や身体の不調が起こることも少なくありません。
いわゆる「良い姿勢」であってもその姿勢を長く続けるのは身体にとっては負担になるのです。
とは言っても、デスクワークや立ち仕事などの「~っ放し」の業務に就いている人は仕事中にたびたび動くわけにはいきませんよね。
ひとつの対策としてできるのは、足踏みです。それほど膝を高く上げなくてもOKです。足の指や足首を曲げたり伸ばしたりするのもいいですね。
(話は逸れますが、この運動は電車やバス、飛行機での移動中にもお勧めで、エコノミークラス症候群の予防にもなります。)
休み時間やトイレに行ったときに首や肩、腰を回したりストレッチ運動をすることも大切です。ほんの少しの運動でも、続けるのと全くやらないのとでは確実に違いが出ます。
ただ、自分で出来ることには限りがあります。疲労がたまってくれば生まれつき弱いところや以前にケガしたところにしわ寄せが来てしまいますので、定期的にケアしていくのは必要と私は考えています。