1日に2回、ぎっくり腰になってしまった男性(高崎市・45歳)
2022年05月4日
当日、お電話をいただき来られました。ありがとうございます。
朝、自宅の丸椅子に手を伸ばしたときに腰にビリッという衝撃を受け、我慢して出社したものの職場で椅子から立ち上がったときに再び同じところに鋭い衝撃を感じて「とどめを刺され」、動くのもままならず早退したとのことでした。
急性腰痛、いわゆるぎっくり腰ですね。
以前にもぎっくり腰の経験があり、再発予防のために筋トレをしたりしなかったりで最近は「サボって」いたとおっしゃいます。
検査をすると、前かがみになるのがかなり辛く関節可動域(動かせる範囲)にも明らかな制限がありました。
上半身を右にひねるのも大変で、仙腸関節(骨盤の関節)の右側は前に左側は後ろにわずかな捻じれが見られました。
まず、干渉波の電気治療器を腰の気になるところを囲むようにかけてから背骨と肋骨をつなぐ関節の調整と骨盤の微調整を行ないました。
チェックをすると、上半身を右にひねる動作はスムーズになり、仙腸関節の捻じれもほぼなくなりました。
前かがみになるときの辛さはそれほど減ってはいませんでした。
次に、動かしながら不調を取り除いていく整体法を行ない、湿布を貼ってこの日はここまで。
翌日、腰の具合をお尋ねすると「腰は少し楽になったけれども右膝と右手に違和感を感じます」とご本人。特に思い当たるものはないとおっしゃいます。
干渉波をかけてから古武術ゆかりの整体法を4手ほど行ない、背骨と背骨をつなぐ筋肉の緊張をゆるめる施術を行ないました。
4日後に3回目のご訪問。
右膝、右手は何ともなくなり、腰もほぼ不調を感じないとのことでした。
「すぐに良くなると思っていたんですねどねぇ~」とおっしゃるご本人でしたが、同じ日に同じ場所を2回負傷していて、さらに過去にぎっくり腰の経験があることを考えれば回復はかなり早い方だとお伝えすると「そうなんですねぇ」と納得されました。
ホットパックで腰とお腹を温めてから背骨・骨盤・足の調整と腰とお尻周りの筋肉の緊張を緩める施術を行ない、筋トレやセルフケアの仕方をご説明して今回で一区切りとしました。
セルフケアも大切ですが自分で出来ることには限りがあるので、月に1度くらいは通われた方が良いこともお伝えしました。
どんなに気を付けていても「やってしまう」ときはやってしまいます。
季節の変わり目であったり疲労がたまっていたり、意識の有無にかかわらずストレスがたまっていたり気温や気圧の差が大きかったりするとぎっくり腰は起こりやすいです。
過去にぎっくり腰を経験していると、その傾向は強くなります。
ぎっくり腰になってしまったら、動けないほど辛い場合はまずは安静にして自分が楽な姿勢をとりましょう。
辛いながらもどうにか動けるときは、言葉がよろしくありませんがダラダラ動いて出来る範囲で普段どおりの生活を送る方が回復は早くなります。
出来るだけ早く手当てを受ける方が良いのは言うまでもありません。