1週間以上も頭痛が続いていた女性(高崎市・42歳)
2022年04月18日
初めて当接骨院にいらっしゃったのは約1年前、東京から高崎に引っ越して間もない頃でした。
首から肩・背中にかけての張りや不調でお困りで右肩は五十肩の経験があり、当時は痛みはおさまっているものの関節可動域(動かせる範囲)に制限があるままで何とかしたいとのことでした。
週に1回のペースで通っていただき、右肩の関節可動域は左肩ほどではありませんが広がって筋肉の張りもかなり少なくなっています。
ときどき頭痛もあるとおっしゃるこの女性、今回はその頭痛がいちばん気になる症状でした。
1週間以上前から、特に額(ひたい)と側頭部(耳の近く)がズーンと重いそうです。
飛行機での移動やこのところの天候の影響も症状を助長していたのかもしれません。
市販の鎮痛薬を服用してもあまり変わらない、とご本人。脳や脳血管の問題である可能性はないと判断し、施術を行なうことにしました。
まずホットパックで首から肩・背中とお腹を温めてから背骨・骨盤・足の調整をして、両前腕(ひじから手首)と親指周辺の筋肉の緊張をやわらげました。
次に鎖骨と肩甲骨をつなぐ関節と鎖骨と胸骨(胸の真ん中の骨)をつなぐ関節の調整をして、頭皮をゆっくり動かしてほぐしていきました。
続けて、起き上がって腰掛けていただき肩甲骨周りの筋肉の緊張をやわらげていきました。
施術が終わると、ふ~っとため息をついて「スッキリした~」とおっしゃるご本人。施術前よりも瞳がよりパッチリしていました。
来週また来ていただくことにして、今回はここまで。
頭痛は命に直接かかわるケースもありますので、心配・不安な人はまず病院を受診することをお勧めします。
脳や脳血管に異状が見られない場合や、肩こりや眼精疲労などから起こるいわゆる「緊張性頭痛」の場合は当接骨院でもみさせていただけます。
「緊張性頭痛」は、首や肩の筋肉が緊張してギュッとなり周りの血管を圧迫して血液のめぐりが滞り循環が悪くなって起こります。
長時間のデスクワークや勉強や気候・気圧の大きな変化、眼精疲労、過度のストレスなどで首・肩周辺の筋肉が硬くなります。
帽状腱膜(ぼうじょうけんまく)という頭皮の下にある組織は首・肩の筋肉とつながっているので、肩こりがひどくなると頭痛が起こることがあるのです。
身体全体のバランスを整えて首・肩周辺の筋肉の緊張をやわらげると、血液や脳脊髄液のめぐりがよりスムーズになって頭痛も楽になっていきます。