2日前から左腕が痛くなったという女性(高崎市・37歳)
2022年04月30日
初めて当接骨院に来られたのは約3年半前、寝違えて首が回せなくなっていました。
ふだんから首は気になっていたそうで、一気に痛みが押し寄せてきたようだとおっしゃっていました。
3回の施術で首は問題なく回復し、それ以来、身体のケアのために定期的にこちらに通われるようになりました。
お仕事は肉牛の世話がメインで、重さ数百キロの牛を相手に奮闘されています。
そのため身体の負担は大きく、首や肩にトラブルが起こったり腰や股関節、ふくらはぎなどにも不具合が起こることがしばしばです。
今回は左腕のトラブルでした。
2日前から左腕を横から上に挙げると痛みが出るとのことでした。
それ以外の動きは大丈夫で、関節可動域(動かせる範囲)に問題はありませんでした。
ただ、左腕を横から上に挙げようとすると痛みを感じるとおっしゃいます。
何か思い当たるものはないかお尋ねすると、しばらく考えてから「牛を引っ張ったことくらいですかねぇ」とご本人。
小型犬の散歩で肩や腕を痛める人も時折いらっしゃるので、数百キロの牛であればトラブルが起こっても不思議ではありませんね。
痛みの出方が限定的なのは、考えようによっては運が良かったのかもしれません。
まず、ホットパックで首から肩、左上腕(ひじから肩まで)を温めてから背骨・骨盤・足の調整をしてから鎖骨の調整と左腕にらせん状の刺激を与える施術と古武術ゆかりの整体法を行ないました。
鎖骨と腕・肩の動きは関連性があり、肩鎖関節(肩甲骨と鎖骨をつなぐ関節)や胸鎖関節(胸の真ん中の骨と鎖骨をつなぐ関節)の調整をすると肩の動きはスムーズになります。
チェックのため左腕を横から上に挙げていただくと、「痛くないです」とご本人。
明日からまた頑張れそうです。
「職業病」という表現があります。パソコン作業の多い人は肩がこりやすかったり重いものを運んだり荷物の上げ下ろしが多い人は腰を痛めやすかったりなど、仕事によって身体への負担のかかり方があるのは想像しやすいと思われます。
加えて、生まれつき弱いところや過去にケガをしたところは痛みやすいですね。
人の身体は言ってみれば「消耗品」ですので、30歳を過ぎれば壊れたりトラブルが起こるのはある程度は仕方がありません。
仕方がない、と諦めるのもひとつの手ではありますが、定期的に身体のケアをして毎日を良い状態で過ごしていけるようにしておいた方が精神的にも肉体的にも楽ではないでしょうか?
日頃から身体のケアをしていれば絶対に大丈夫、とは言えません。
けれども、トラブルが起こったときに重症化する危険性は下がります。